研究会詳細
タイトル
第5回FGセンター研究会(2021年09月22日)
言語
日本語
詳細
「ジェロントロジーの基礎的理解と今後の課題~安心で活力ある超高齢・長寿社会へ~」報告
講師 ニッセイ基礎研究所ジェロントロジー推進室主任研究員 前田展弘氏
「生涯現役社会の実現」をメインテーマとしてジェロントロジーの普及・拡大の活動を行っているニッセイ基礎研究所ジェロントロジー推進室主任研究員の前田氏から、ジェロントロジーとは何か、そして生涯現役社会実現向けての課題などについてお話いただいた。時代とともに変化しながら、現在のジェロントロジーは「高齢社会における個人と社会の様々な課題を解決することを目的とした学問」となっている。前田氏はサクセスエイジングには、健康面、経済面からも、生涯現役を続けることが不可欠であると説く。リタイアしたシニアが自宅に閉じこもりがちになるのを、なんとか外に連れ出す工夫と、地域の担い手として活躍できる環境整備が必要であると考え活動を続けている。今後の課題として、自治体を中心とした産官民による長寿社会のまちづくりの現場では、大学が自治体の運営のサポートや、専門的指導、関係者間のコーディネートの役割を担うことが期待される。家計や法律に関する悩みもあり、金融機関にも、高齢者が心配でお金を抱えて亡くなるのではなく、生きている間に安心してお金が使えるように、積極的に介入してほしいとの要望があった。(文責 佐野潤子)